血圧で何がわかるの? 血圧の基礎知識けんこうコラム

血圧の基礎知識

血圧とは、血液が血管の中を通る時に、血管にかかる圧力のことをいいます。

心臓が、ポンプのように血液を血管へと押し出した瞬間に、血管に最も強く圧力がかかります。これが最高血圧(収縮期血圧、最大血圧、上の血圧)です。一方、収縮後に心臓がひろがる(拡張する)時に、圧力が最も低くなります。これが最低血圧(拡張期血圧、最小血圧、下の血圧)です。

日本人向けの血圧の基準は、日本高血圧学会の高血圧治療ガイドラインによって下記の表のように分類されています。あなたの測定した血圧はどれに分類されましたか?

成人における血圧値の分類

至適血圧
上の血圧(mmHg) かつ 下の血圧(mmHg)
120未満 80未満
正常血圧
上の血圧(mmHg) かつ 下の血圧(mmHg)
130未満 85未満
正常高値血圧
上の血圧(mmHg) または 下の血圧(mmHg)
130~139 85~89
軽症高血圧
上の血圧(mmHg) または 下の血圧(mmHg)
140~159 90~99
中等症高血圧
上の血圧(mmHg) または 下の血圧(mmHg)
160~179 100~109
重症高血圧
上の血圧(mmHg) または 下の血圧(mmHg)
180以上 110以上
収縮期高血圧
上の血圧(mmHg) かつ 下の血圧(mmHg)
140以上 90未満

厚生労働省「高血圧ホームページ(血圧を調べる検査)」より

血圧は年齢と共に上昇する傾向があります。日本では男性は50歳代、女性では60歳代で高血圧の人の割合が50%を超えます。更に70歳代になると男性は約71.4%、女性は73.1%が高血圧と診断されます。
(平成18年国民健康・栄養調査より)

このように日本人には高血圧の人が多数存在します。

しかし、1960年代前半以降になると、男女共に収縮期血圧の平均値が下がってきています。この理由の1つには、高血圧性の病気の治療を受ける人が増えていることが挙げられます。厚生労働省の患者調査によると高血圧性の病気で治療を受けている人は下記のように増えています。

  • 1955年・・・人口10万に対して61人
  • 1975年・・・人口10万に対して475人
  • 2005年・・・人口10万に対して513人

また、2006年に行われた国民健康・栄養調査によると、降圧薬を飲んでいる人は、有病者のうち約2割に増えています。

厚生労働省の「健康日本21」の試算によると、国民の血圧が平均2mmHg下がるだけで、脳卒中による死亡者は約1万人、新たに日常生活活動が低下する人の発生も3,500人、循環器疾患全体では2万人の死亡が防げると試算されています。

以上のように、血圧と私たちの日々の健康が、密接に関係しているということを、お判りいただけたと思います。

健康を維持するためにも、血圧の変化をなるべく早く、把握することが大切です。そのためには、定期的に血圧の測定を行う必要があります。病院や診療所で測ってもらう他に、最近注目されているのが家庭用の血圧計です。

病院や診療所に毎日通うことはとても大変です。また、このような施設で血圧を測ると緊張してしまい、本来の血圧よりも数値が高く出てしまう人(白衣高血圧の人)もいます。

血圧は、リラックスした状態での測定できる自宅が望ましいと考えられるようになってきています。
また、家庭用の自動血圧計が進歩して使いやすくなっているので、どなたでも簡単に血圧の測定が可能になってきています。

家庭での血圧の測り方

  • 朝と夜、それぞれ少なくとも1回は測ります。
  • 朝は起きてから1時間以内に測ります。排尿後、朝食や降圧薬を摂取する前に、いつもの自分の座る姿勢で測ります。測る前は1~2分程安静にします。
  • 夜は寝る前に測ります。いつもの自分の座る姿勢で測ります。測る前は1~2分程安静にします。
  • できるだけいつも同じ時刻に測るようにします。
  • 1週間に何日測るかは、かかりつけのお医者様と相談して決めます。血圧がよくコントロールされているときは、少なくとも週に3日、薬を変えたときや初めて治療を始めるときには少なくとも週に5日測ることが、日本高血圧学会の指針です。
  • 測った結果はすべて正直にノートなどに記録し、かかりつけのお医者さんにみせます。記録する際には、時刻と心拍数も一緒に記載します。測定結果を記録・保存するだけでなく、見やすいグラフにしたり、平均値の計算をしたり、かかりつけ医にも活用いただけるファイル形式にしてメールに添付したり、様々な機能があるiPhone/iPad用アプリ「BPnote」などがありますので、是非ご活用を!

以上が、お医者様が診療するにあたって必要な、家庭血圧の最低限の指針になります。もちろん毎日測ってもかまいません。
家庭用血圧計があれば、血圧を測ることを毎日の習慣とすることも難しくありません。長く健康でいるために血圧の測定をはじめてられることをお勧めさせていただきます。

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